仙台市のタクシー会社に勤める、運転手の関 昭夫さん53歳。
お客さんが乗車すると、後部座席に振り向いて案内カードを示します。
そこには「私は声帯手術を行い、声が出ません」
関さんは、咽頭がんを取り除く為、声帯を摘出し、声を失いました。
声帯を残して胃ろうで栄養を取るという選択肢もある一方で、がんの再発リスクがありました。
「せめて食事は楽しみたい」とも思い、声を諦めることを決断されました。
ただ、タクシー運転手という仕事…
職場の環境や同僚たちに恵まれ、術後も仕事を続けたいと思っていました。
しかし、「お客様と会話ができないのに運転手がつとまるのか」との不安は拭えません。
そんな思い悩んでいる中、タクシー会社の社長が約束しました。
まず、乗客向けの案内表示の作成を行い、泥酔客の対応に困らないよう勤務時間を早めに設定、トラブルに備えて防犯ブザーや催涙スプレーを用意したほか、いざという時には近くにいる同僚のタクシーが駆けつける体制も整えました。
その結果、関さんは術後1か月後には現場復帰しました。
タクシー会社の社長は「うちの優秀な社員。声が出ないという理由だけで仕事を諦めてほしくないし、ハンディを感じてもらいたくなかった」と述べています。
手探り状態は続いていますが、トラブルなく運行できており、何より乗客からの理解ある声に励まされているとの事です。
様々な事情を抱えて働く方たちが社会には多くいらっしゃいます。
ただ、関さんの様に理解者にも恵まれ、現場復帰を果たし、着実に前に進まれている方もいらっしゃいます。
案内カードにおいては社長自らが作成され、皆でどう支えるかを考え、そういった社内の人たちの姿に心を打たれました。
何より大切なことは周りの理解と支えだと改めて感じました。
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