とことん「ぼーっとする」ことを競う不思議な大会「ぼーっとする大会」
この大会は10年前に韓国から始まりました。
これまでにオランダや台湾など６つの国で開催されてきました。
大会名を目にしただけでも疑問が湧く中、どのように審査するのか、どのような方が集まるかなど興味も湧きました。
審査は、60分間の間のぼーっとする姿勢の「芸術点」と心拍数の安定で測る「技術点」の2点がポイントとなります。
60分間の間はスマートフォンの使用、睡魔は失格となり、ただひたすらぼーっとしなければなりません。
福岡と大阪での予選大会
日々慌ただしく働かれている営業職の方。
無職の方。
ぼーっとするのが得意な夫と苦手な妻の夫婦。
仕事と育児に忙しい母とス習い事に夢中な息子の親子。
様々な出場者の方が様々な理由で集まりました。
競技の最大の敵の「睡魔」に負け、失格となる方も続出しました。
そのような中、見事予選で上位3名に入った方は東京大会に出場となりました。
親子で参加した方は、普段は看護師として働いており、自宅でも持ち帰って仕事、更に2人の子供の育児をひとりでこなす毎日に余白がほしいと母が息子を誘いました。
息子は習い事に真面目に打ち込む日々でしたが、興味を持ったことには何でも全力で取り組む性格を頼もしく感じながらも、少しはリラックスする時間を持ってほしいと思っていたそうです。
それぞれがなかなか落ち着く時間、共にする時間が少ない中、親子で意味のある時間になったのではないでしょうか。
何かをするのではなく、何もしないことで落ち着いたり、得られることはあると思います。
それぞれの生活がある中で、自然と慌ただしい日々を送っている方も多いと思います。
時間に追われることに嫌気が差したら、ぼーっとすることも大切かもしれませんね。
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