焼香とは仏式の葬儀や法要などで参列者が香を焚く事です。
焼香から立ち上がる煙や香りに仏の食べ物やあの世への道しるべなどの意味があります。
＜由来＞
仏教発祥とされるインドは気温や湿度が高く、肌を清潔に保つ抗菌作用のある香が用いられていました。鎮静作用もあり儀式で瞑想など集中するために使われていました。日本では古墳時代から飛鳥時代に登場し香りを楽しむものとして発達し、仏教が伝わった際に仏具として一緒に伝わりました。
＜意味＞
仏や故人様に向き合う前に身を清め、煙が立ち上がる様子からあの世へ導くという意味を持っています。
＜種類＞
・立礼焼香→順番がきたら焼香台に向かい立ったまま焼香を行います。椅子が用意してある式場で多い種類です。
・座礼焼香→順番がきたら焼香台に向かい正座し焼香を行います。畳の部屋などの場合に行う種類です。
・回し焼香→席に座ったまま香炉を順番に回し焼香を行います。移動が難しい場合に行う種類です。
宗派や地域によって１回から３回という回数や、額に押しいただく、額に押しいただかないという方法があります。葬儀に参列する際に宗派を確認すると安心できます。お持ちの方は数珠を持ち参列しましょう。
神式の場合は玉串奉奠（たまぐしほうてん）やキリスト式の場合は献花（けんか）というように宗教により違いがあります。
マナーや所作が分からないという方は事前に確認しましょう。確認できない場合は最低限の方法を知り参列しましょう。故人様の冥福を祈る気持ちがなによりの所作になります。
意味や方法などを知って参列すると気持ちも違ってきます。キレイな立ち振る舞いで焼香してみたいですね。
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