臨終とは?

臨終(りんじゅう)とは、人が死を迎える直前の時期を指す言葉で、仏教用語の「臨命終時(りんみょうじゅうじ)」を略したものです。 この言葉は「死に際」や「いまわのきわ」とも呼ばれ、肉体の生命活動が終わろうとする大切な瞬間を意味します。
臨終の意味と精神的側面
臨終は単に肉体の終焉を表すだけでなく、死を迎える者の精神的な旅路の一部とも考えられています。 死に至る過程で、患者は衝撃・否認・怒り・抑うつ・そして最後に受容へと心の変遷をたどるとされています。 仏教ではこの時期に念仏を唱えたり、仏・菩薩が迎えに来る「来迎(らいごう)」の儀式が重視されます。
臨終時の看取りとしきたり
臨終の際には家族や医師、看護師が死の兆しを見守り、穏やかに最期を迎えられるよう配慮します。 昔から、病人が苦しみから解放され、良い状態で臨終を迎えられるよう、念仏を唱えたり、心の安らぎを保つためのしきたりが存在しました。 また、死の時に悪魔の介入を避ける為の宗教的な儀礼も行われています。
臨終と現代の医療
現代では、臨終の判定は医師が行い、死戦期(死に至る直前)を見極めます。 臨終と判定された場合、回復の見込みは非常に低いとされ、この時点で家族への連絡や葬儀の準備が始まる事が多いです。
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