こっぱげ面
福岡県八女市星野村で毎年7月に行われる伝統行事「こっぱげ面」は、無病息災や厄除けを願って続く祇園祭のひとつです。 約250年前から伝わるとされており、農作物の疫病虫被害や梅雨時期の水害を消滅させることを目的に始まったとされています。
お祭りの内容・特徴
鬼の面(こっぱげ面)を被った若者が、青竹を手に村中を駆け回ります。 鬼は村の家々を一軒一軒まわり、住民のお尻やひざの裏を青竹で叩きます。このお祓いを受けると、1年間無病息災でいられると信じられています。 鬼と共に獅子舞も同行し、獅子に嚙まれると体の悪い部分が良くなると言い伝えられています。 祭りは7月11日(長尾の天照御祖神社)、14・15日(三坂の祇園神社)15日(的別当(素盞嗚神社)と、村内3か所で行われます。
地域とのつながり
こっぱげ面を演じるのは地元出身の若者たち。 多くは普段村を離れて暮らしていますが、この日のために帰省し、伝統を守っています。 祭りは住民同士の交流の場でもあり、料理や酒でもてなされます。 子供たちにとっては鬼の姿がとても怖い物ですが、「悪い事をしないように」と教育的な役割も担っています。
まとめ
「こっぱげ面」は、星野村の人々の健康と安全、そして地域の絆を守る大切な伝統行事です。 恐ろしくもユーモラスな鬼の姿は、村の子どもたちに強烈な思い出を残し、毎年多くの人がこの祭りを楽しみにしています。