
20年ほど前まで見かけていた「宮型(みやがた)霊柩車」が姿を消しつつあります。
2000年頃には全国で2000台以上の宮型霊柩車が走っていましたが、昨年は220台ほどと年々減少しています。
減少の原因の一つに「苦情」があるそうです。
目立つ宮型霊柩車が通ると「縁起が悪い」と苦情が寄せられたといいます。
こうした苦情は自治体の火葬場が、宮型霊柩車禁止の動きにも繋がりました。
1997年に山口県が市営火葬場を新設する際に禁止にしたのを皮切りに、他県では条例化の動きもあり、全国150以上の自治体で規制が相次ぎました。
もう一つの原因として、作る会社が減っているのもあります。
さらにコロナの影響で葬儀の小規模化が進み、需要が減りました。
ルーツは「野辺の送り」にあります。
野辺の送りとは、火葬場まで親族や地域の方が葬列を組み、故人を弔う習慣のことです。
かつては棺を担いだり、人力車に乗せて移動していましたが、大正時代から霊柩車が登場しその後、高度経済成長期に宮型が流行しました。
一方、海外で宮型霊柩車は「移動できるお寺」として受け入れられています。
特に仏教国であるモンゴルやミャンマーといったアジアの国々に注目されています。実際に日本国内で役目を終えた宮型霊柩車が、寄贈や買い取りで現地で活用される例もあるそうです。
すべての海外の方に肯定的に受け入れられている訳ではありませんが、関心は集めています。
代わって現代日本で主流になったのが、一般車と見分けがつかない「バン型」です。
以前は、病院からの搬送はバン型で、火葬場までは宮型や洋型霊柩車と使い分けられている事がありました。
今では、宮型霊柩車を見る事もほとんどなくなりました。
そういえば昔ながらの霊柩車をみないなーと思った事のある方もいるのではないでしょうか。
こういった背景を知ると、歴史を感じる事ができますね。
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