
トーク帽は、装いとしての美しさだけでなく、「故人への敬意」と「遺族としての立場」を静かに表すアイテムです。 最近は一般の方でも関心が高まっています。
トーク帽とは
トーク帽は、つばがなく、頭に「のせる」ように被る筒形の小さな帽子で、もともとはヨーロッパのフォーマルシーンで用いられてきたアイテムです。 日本では、葬儀や公的な式典など格式の高い場面で、フォーマルウェアと合わせて使用される事が多くなっています。 ベール付きのタイプは、悲しみや哀悼の気持ちを象徴する意味合いがあり、映画や皇室の装いのイメージから「喪の帽子」として一般にも知られるようになりました。 一方で、ベールなしのシンプルな黒いトーク帽は、控えめながらも品のある装いとして参列者全般に広く選ばれています。
誰が着用するのか?
トーク帽は本来、「正喪服」の格に属するアイテムとされ、遺族・近親者が用いる事を前提としたマナー解説も多く見られます。 特にキリスト教式の葬儀では、喪主や近親者が、黒のトーク帽にベールを合わせるスタイルがよく知られています。 一方で、近年は一般の参列者がシンプルな黒のトーク帽を着用するケースが増えており、「遺族・近親者限定」とまでは言い切らない柔らかな解釈も見られます。 ただし、遺族よりも目立つデザインや、華美な装飾が強い物は避けると言う点は共通しております。
立場ごとの基本イメージ
・遺族、喪主:黒のトーク帽+控えめなベール、黒のグローブを合わせる事が多い
・近親者:ベール付きまたはベールなしのシンプルなトーク帽で、リボンや装飾は極力控えめにする
・一般参列者:ベールなし、小ぶりな装飾の黒いトーク帽であれば許容される事が多いが、地域や会場の雰囲気に配慮する。
着用マナーと注意点
葬儀におけるトーク帽は、日よけや防寒目的の帽子とは位置づけが異なり、式場内でも脱がずに着用したままでも良いとされています。 かぶり方は、「まっすぐ深く」ではなく、やや斜めに軽く乗せるようにするのが一般的で、全体のバランスを見ながら位置を調整します。 喪のシーンでは、帽子と合わせて黒のグローブを用いると、フォーマル度の統一感が出るとされています。 ただし、焼香など手を使う所作の際はグローブを外すのがマナーとされるため、外した手袋を手にもつ・バッグに一時的にしまうなど、動作がスムーズになるよう、工夫が必要です。
デザイン選びのポイント
トーク帽を葬儀用に選ぶ際の大前提は「黒一色であること」と「装飾を抑える事」です。 慶事用のトーク帽は白や明るい色、華やかなリボンや羽があしらわれる事が多く、葬儀には不向きとされています。
・色:基本は黒のみ。 光沢の強い素材や、カラフルな装飾は避ける。
・装飾:小さなリボンやさりげないレース程度にとどめ、大きなコサージュや羽は控える。
・ベール:ベール付きは遺族・近親者向きとされる事が多く、一般参列者はベールなしの方が無難とされるケースが多い。
また日本では仏式の葬儀が多く、靴を脱いで上がる会場(寺院本堂など)では、ヨーロッパ由来のトーク帽が場の雰囲気と会わない事も指摘されています。 このような場では、あえてトーク帽を着用せず、ベーシックな喪服スタイルにとどめるのも一案です。
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